税理士法人ビジネスパートナーは税務を専門とするプロ集団です。
税理士法人ビジネスパートナー

098-855-2424
平日 9:00~18:00
ネットでのお問い合わせはこちら
お問い合わせ

ブログ

blog
ムーアの法則
2021.11.25. 未分類

ムーアの法則とは、1965年にインテル共同創業者ゴードン・ムーア氏が提唱した「半導体の性能が18か月で2倍になるという」経験則で、1つのチップ上の半導体の数、つまりトランジスタの数は毎年倍増すると予測したものです。

ムーアの法則の公式は以下のとおりです。

P=2のn/1.5乗(Pは倍率、nは年数を表します)

1.5年後(18か月)半導体の性能は、P=2の1.5/1.5乗=2となります。

公式にあてはめ計算すると、2年後には2.52倍、10年後には101.6倍、20年後には10,321.3倍となります。倍率の上昇率が加速度的に大きくなっていくことがわかります。

タブレットやスマートフォンなどのモバイル機器に搭載される半導体チップは、最小化が進み、現在の半導体製造プロセスは10nm(1nm=10億分の1メートル)に移行しています。いわゆるナノテクノロジーと呼ばれる技術が使われています。

ナノテクノロジーを使うということは原子サイズまで微細化されることを意味します。

原子レベルに到達したことから物理的な限界が近いと推定され、「ムーアの法則」は2021年に限界を迎えると言われていました。

 

 

 

 

集積回路の進化が物理的・技術的な限界点を迎えつつある中、「テクノロジーの進化は技術革新を含めて指数関数的に成長を続ける」という収穫加速の法則が提唱され、ムーアの法則を継承するものとして注目を集めるようになっています。

収穫加速の法則とは、広義に「進化の速度は本質的に加速度を増していく」というもので、アメリカの発明家・未来学者、レイ・カーツワイルの自著で提唱されている法則です。

収穫加速の法則は、生命の進化も含んだ広義の意味を持つ法則ですが、テクノロジーの分野では「新たな技術が生み出す産物は、次の新たな技術のために使われ、産物に成果を重ねることで、指数関数的に進化する」と捉えられています。

言いかえれば「技術革新による新たな技術が、次世代の技術革新をもたらすまでの時間間隔は、時の経過とともに短くなる」ということを意味しており、半導体の進化のみを表すムーアの法則を、より広義なテクノロジーという観点で捉え直したといえるかもしれません。

トップへ
btn